yuubokuの日記

2014-12-30

[]筆跡鑑定はコストばかりで益がない 10:08 筆跡鑑定はコストばかりで益がない - yuubokuの日記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 筆跡鑑定はコストばかりで益がない - yuubokuの日記 筆跡鑑定はコストばかりで益がない - yuubokuの日記 のブックマークコメント

投票用紙の筆跡鑑定をせよ! という方が多くいらっしゃるようなので、実際に筆跡鑑定をするとなるとどれくらいコストがかかるのか、それによってどんな利益が得られるのかを考察してみます

全国の投票用紙を筆跡鑑定すると9.5兆円!?

まず、筆跡鑑定とはどれくらいお金がかかるものなのか試算してみましょう。日本筆跡心理学協会が料金表を掲載していますhttp://www.kcon-nemoto.com/analysis/)それを見ると1文字あたり25,000円となっています。ただし7文字までは基本料金280,000円に含まれていますから、次のような式で求められます

筆跡鑑定料金 = (文字数 - 7) × 25000 + 280000

では、文字数はどれくらいでしょうか。不正選挙を暴きたい皆様からしてみれば、全国すべての投開票区において筆跡鑑定が行われることが望ましいでしょうから、ここでは仮に、先の第47回衆院選での小選挙区及び比例代表の全国の投票対象として考えましょう。

投票者等の総数は総務省発表に準じますhttp://www.soumu.go.jp/senkyo/47sansokuhou/)実際には相当数の無効票が含まれていますが、あくまで大雑把な概算のためですのですべて有効票であると仮定します。

小選挙区

小選挙区投票者数は全国で54,743,097人でした。しか問題投票用紙に書かれている文字数ですから、(1枚あたりの平均文字数×投票者数)という計算必要です。1枚あたりの平均文字数を精密に検討するのはとても大変です(すべての候補者について、漢字やかなで氏名が記載されている可能性があり、それらをすべて仕分けないとならないが、そうしたデータは通常ない)姓の2文字を漢字で書くだけの人もいれば、フルネームをかなで書く人もいるわけですが、ここでは大雑把に平均5文字としましょう。

投票用紙に書かれている文字数小選挙区) ≒ 5 × 54743097 = 273715485

比例代表

次に、比例代表文字数推定しましょう。比例代表投票者数は全国で54,735,787人でした。1枚あたりの平均文字数はどうしましょう。「自民」「民主」のように2文字だけ書く人が多そうですから、大雑把に平均2文字としましょう。

投票用紙に書かれている文字数比例代表) ≒ 2 × 54735787 = 109471574

合計し、料金を計算すると

上記の文字数を合計し、投票用紙に書かれている文字数見積は、

273715485 + 109471574 = 383187059

程度となりました。これを一番最初の筆跡鑑定料金の式に代入して料金を概算しましょう。

筆跡鑑定料金 ≒ (383187059 - 7) × 25000 + 280000 = 9579676580000

え~と、桁を数えると……9兆5796億円!

ちなみに2014年度の政府予算案が95兆8823億円です(http://www.asahi.com/business/yosan2014/)実にその10%近く。「文教及び科学振興費(5兆4421億)」と「防衛関係費(4兆8848億)」が吹っ飛ぶ計算です。それもたった一回の国政選挙で。

こんなお金、一体どこから支弁してくるのでしょう? 税金で? 国債で? 絶対ダメです! 未来の子どもたちのためにそんな負債絶対に作ってはいけません。どうしてもというなら、投票用紙の筆跡鑑定をせよ! と仰る皆様にこそお支払いいただきたいと思います

筆跡鑑定には、鑑定人の主観等が入り込む

筆跡鑑定は、専門の訓練を積んだ鑑定人がこれを行いますが、鑑定人といえど人間ですので、どうしても主観等が入り込む余地があります。すべての鑑定人が、同じ筆跡について同じ鑑定結果を出すわけではありません。先に紹介した日本筆跡心理学協会(http://www.kcon-nemoto.com/analysis/)では、別の鑑定人が出した鑑定結果を再鑑定によって覆したという事例がいくつか紹介されています採用する文字や鑑定の手法によっても結果は変わってしまもので、どの鑑定がもっともらしいかは裁判官判断に委ねられます

全国の投票用紙の筆跡鑑定という超巨大プロジェクトを、1人の鑑定人が行ったら、それこそ人生が何度あっても足りたものではありません。現実的時間に間に合わせるには、たくさんの鑑定人が必要です。しかしそれぞれ手法も違えば考え方も違う。あまり考えたくないことですが、不正選挙による利益供与を受けている鑑定人がいないとも限りません。そのような状況下で行われた鑑定に十分な証拠能力を認めることは、果たして安全でしょうか?

たとえ同一筆跡が見つかっても、犯人は捕まえられない

筆跡鑑定で鑑定できるのは、ある文字の筆跡と、またある文字の筆跡が、同一であるか否かです。国家が傾くほどの莫大な費用を投じ、数多の鑑定人が力尽きた後、いくつかの投票用紙が同一筆跡によるものという根拠を得たとしましょう。では、その同一筆跡を書いた張本人は、どうやったら見つけられるのでしょう? 投票用紙だけを見ていても何もわかりませんね。それを書いたと思しき人の別の筆跡を手に入れて、鑑定を……

いや、あんたそれ投票秘密侵害してますから

そうです。たとえ同一筆跡の投票用紙があったとして、それを別の筆跡と比較した時点で、誰が投票たかわかってしまうのですから日本国憲法第15条第4項に違反しています

さて、ここまでで「同一筆跡を書いた張本人」と書きましたが、それすなわち不正選挙犯人であるとは私は述べていません。というのも、日本選挙制度には代理投票があり、まったく正当に同一筆跡の投票用紙が存在することがありえるからです(http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo04.html#chapter4)同一筆跡の投票用紙を探っていったら代理投票だった、となれば、代理投票を利用した人がその投票をしたことがわかってしまます。これは投票秘密侵害であり、重大な人権侵害です。

ですから投票用紙と他の筆跡を比較することは許されません。たとえ同一筆跡が見つかっても、それによって不正選挙犯人を捕らえることはできないのです。

まとめ

トラックバック - http://fragments.g.hatena.ne.jp/yuuboku/20141230