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2009-04-26

[]【金曜討論】小学校での英語教育 藤原正彦氏、浮島とも子氏 MSN産経ニュース(2009.4.17) 12:37 【金曜討論】小学校での英語教育 藤原正彦氏、浮島とも子氏 MSN産経ニュース(2009.4.17) - 英語教育ニュースサイト を含むブックマーク はてなブックマーク - 【金曜討論】小学校での英語教育 藤原正彦氏、浮島とも子氏 MSN産経ニュース(2009.4.17) - 英語教育ニュースサイト 【金曜討論】小学校での英語教育 藤原正彦氏、浮島とも子氏 MSN産経ニュース(2009.4.17) - 英語教育ニュースサイト のブックマークコメント

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 4月から、新しい学習指導要領で導入された小学校5、6年生の「外国語活動(英語)」が一部の学校で先行実施(全面実施は平成23年度から)されている。「英語を使える日本人」を育てるための早期化だが、小学校から英語を学ぶことについては反対意見も根強い。「小学校英語は国を滅ぼす」と警鐘を鳴らす数学者藤原正彦氏と、推進派の文部科学省政務官、浮島とも子氏の2人が持論を展開した。


               ◇


藤原正彦氏 母国語しっかり学ぶ時期

 --なぜ反対なのか

 「小学校はすべての知的活動の基礎となる母国語をしっかりと学ぶべき時期で、母国語が固まる前に外国語を学ばせるのは理解できない。授業時間が週100時間あるなら別だが、現実には二十数時間であり、人間として最も大切な読み、書き、そろばん(算数)だけで手いっぱい。英語を教える余分な時間は全くない」

 --5、6年の週1時間だが

 「政府の教育再生懇談会は既に3、4年生への前倒しを提言しており、そのうち1、2年生からやれ、時間も増やせとなるだろう。1年生から週5時間もすれば英語の力が少しは伸びるが、そのかわり漢字も九九(くく)もできないという、日本でも海外でも使い物にならない人間が育つことになる」

 --なぜか

 「英語は手段にすぎないからだ。英語を100万時間勉強しても、話す内容は生まれてこない」

 ≪教養が国際人育てる≫

 --賛成の声は多い

 「英語ができれば国際人になると思っている親が多いが、とんでもない。内容のないことを英語でペラペラと話すと必ず軽蔑(けいべつ)される。どこに行っても人間として信頼され、尊敬されるのが国際人だ。母国語を身につけ、自ら本に手を伸ばす子供を育て、読書によって教養と大局観を得ることが、国際人を育てる一番のカギとなる」

 --英語教育はどうあるべきか

 「小学校では母国語を固め、中学では英語を週3時間から5時間くらいに増やし、高校では選択科目とする。将来、研究者や外交官、商社マンなどになりたい人は英語を猛勉強しなければならないが、大多数の日本人は無理をしてまで学ぶ必要はない」

 ≪日本人に難しい言語≫

 --なぜか

 「英語が日本人にとって極端に難しい言語だからだ。外国人と深い意思疎通をしたいなら、内容としての教養と手段としての英語の2つが必要。両方を身につけるには、よほど能力の高い人間でも大変な努力をしなければならない。日本人みなが取り組むのは、国家的エネルギーの損失だ」

 --文科省は積極的にコミュニケーションする姿勢を養うと

 「意味あるコミュニケーション語学だけではダメだ。発音などは英米人に及ばないから、早くから英語を学ぶことは英米コンプレックスを醸成しかねない」

 --中国韓国でも盛んだが

 「『日本もやらなければ中韓に負ける』とは、どこまで祖国への誇りと自信を失ったのか。英語の下手な日本人は、世界第2の経済大国、戦後のノーベル賞では世界5位なのだ。私自身は中学、高校で外国語を必死で勉強したが、あの時間で古今東西の名著をいっぱい読むべきだったと後悔している」(鵜野光博)


                   ◇


浮島とも子氏 楽しんで苦手意識なくす

 ≪家庭では触れにくい≫

 --なぜ小学校から必要なのか

 「社会や経済のグローバル化が進むなか、英語を理解した上で、自分の意思を話すことが求められている。アジア諸国でも国家戦略として小学校からの英語教育を実施する国が増えており、日本でも重要な課題だ。ただ、語学の習得には家庭での教育が重要だが、なかなか家庭で英語に触れる機会をつくることは難しい。そのためにも、小学校で英語を耳にすることが必要と感じている」

 --日本人は苦手意識が強い

 「『英語は大切で、社会に出て役に立つ』と考えている生徒は多いのに、学年が進むにつれて、英語が好きな生徒の割合が減少する傾向がある。これは、中学に入ってから『読む』『聞く』『書く』『話す』という4つの技能を一度に学び始めることに原因があるのではないか。私も、バレエをするために香港で生活を始めたとき、簡単なコミュニケーションさえ取れなかった。高校まで英語を勉強したのに、言葉がスムーズに出てこないことがショックだった。だからこそ、あいさつや自己紹介などの基本的なコミュニケーションは、小学校の段階で慣れ親しんでおくことが大切だと考えている」

 ≪意思疎通への「素地」≫

 --どんな英語教育が理想か

 「子供は興味を持つと、自分から進んで勉強するようになる。しかし、いったんいやになると拒否反応を示して勉強しなくなる。まずはテストの得点などの成績や発音の良しあしではなく、音楽を聴くような感じで英語を楽しんでもらうことが必要だ。そうする中で、中学校や高校での外国語の学習につながるような『コミュニケーション能力の素地』を養っていければいい。そうすれば、他国の言語や文化についても理解を深めていけるだろう」

 --週1時間授業で効果は

 「期待できるが、そのためには子供たちに英語にどう興味を持ってもらうかが大切になってくる。もちろん先生にも頑張ってもらわなくてはいけない。先生も英語を楽しむことができれば、子供たちにも伝わっていくはず。まずは『分からなくてはいけない』という気構えを取り払うことだろう」

 --「英語よりまず日本語を」という意見には

 「日本語も大切。英語の授業を増やす一方、国語も小学校の低・中学年で授業時間数を増やし、漢字の読み書きや音読を充実していく。小学校で英語教育をする目的は、外国語に親しむことを通じて、日本語の素晴らしさや奥深さへの理解も深めていくことだ。そうすれば子供たちに言葉の大切さを気付かせて、国語力の向上にも資すると考えている。だから、英語教育は、日本の文化をある程度理解できるようになる5年生からでいい」(福田哲士)


【プロフィル】藤原正彦

 ふじわら・まさひこ 数学者。昭和18(1943)年、旧満州生まれ、65歳。東京都立西高、東京大学理学部数学科卒、同大学院修士課程修了。お茶の水女子大学理学部教授などを歴任。主な著書に「若き数学者のアメリカ」、ベストセラーの「国家の品格」など。平成16年、正論新風賞受賞。

【プロフィル】浮島とも子

 うきしま・ともこ 参院議員。昭和38(1963)年、東京都生まれ、46歳。東京立正高卒。香港ロイヤルバレエ団、デイタンバレエ団(米国)でプリマバレリーナとして活躍。平成16年の参院選公明党公認候補として出馬比例代表)し、初当選。昨年8月から文部科学省政務官