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2008-02-06

発信者情報開示の訴訟について

16:10 | 発信者情報開示の訴訟について - あたまのなか のブックマークコメント

IPアドレス割り振り業者的見地から雑感。

といっても普通の人でも想像できるレベルで。


IPアドレスを他の人に割り振る業者

(個人の場合もあるし、法人の場合もある、

一般的にプロバイダと呼ばれる)

としては、そのIPアドレスがどのように使われているかを

監視することはできない。

流れてるパケットを解析することは、

盗聴していることとほぼ同義である。

暗号化されているとしても。


とすると、割り振った側は何をしているかまったく分からない。

分かるのはトラフィック量程度である。

一見無責任のように思われるが、

IPアドレスを取得する人をひとりひとり審査して、

割り振っても大丈夫だと判断できる人だけに、

割り振るとしたらこれはものすごく危険な状態である。

ちょっと考えてみてほしい、

あなたはIPアドレスをもらうにふさわしい人間であることを

証明できますか?

法人についても同様である、

新しいベンチャー企業が新Webサービスを始めるにあたり、

その企業IPアドレスをもらうにふさわしいかどうか、

証明しなきゃいけないのか?

そしてそれを判断するのは、

プロバイダをはじめとした割り振る側であってよいのだろうか?


今回の問題では、相当悪質なケースであるようだが、

2ch側で情報を開示されるぐらいだから」

というのが「侵害が明らか」になるかどうか。

西村氏のジャッジが間違いないということでよいのか、

疑問がある。


よく、

関係各所にしかるべき措置をとり・・・・」

という風に開示を求める場合があるが、

プロバイダとしてはむしろそのようにしてほしいと願っている。

プロバイダがジャッジすることが難しいからだ。

どこからどこまでが侵害なのかを、

判断することはプロバイダ仕事ではない。

裁判を起こしてまで開示しろといってこないから、

開示しないのではない。

怠慢から開示しないのでもない。


個人的にはなにかしらの第三者機関が存在してほしいのだけど、

プライバシーの侵害については、

ネットに限らず定義の範囲が難しいので、

最終的には裁判所の判断に頼るしかないのではと思う。

仮にプロバイダに判断しろといわれた場合、

ブログすら満足にかけないくらいの、

制限がネット全体にかけられる可能性もある。

リスクを背負うくらいなら、

最初から入り口を狭くしてしまえ、

と考えたとしてもなんら不思議はない。


今回のケースはそういう意味では

プロバイダも救う裁判にもなるのではなかろうか。

大変だろうけども、

NTT-Comも訴えた人もがんばってほしいと思う。