行乞記

頭の中に鉢を持って知識を乞う
/プログラミングサイド
|

2012-05-29

共感と賛同のコストが下がっているという話 18:49

そういえば、罵倒するコストが下がっているという話を聞いて、自分は「それほど2chのときと変わらないんじゃないかな。ただ絶対的なコストが下がっているだけで」と思うんだけど、むしろ気になっているのは、共感と賛同のコストのほうが下がっているということなんじゃないかなと思う。

基本的に共感と賛同が悪いものではないし、個人的にも「いいもの」はできるだけ褒めたほうがいいと思っているタイプなんだけど、これが不味いのは、承認が得られた!と思って、実際に行動してしまうと、意外に受け入れられないというパターンがあったりするのが不味いなーと思う。共感と賛同は蜜の味だしねえ。自分もよくおだてられて余計なことをしちゃうタイプだけど。

だもんだから、スルー力といったときに、罵倒であると同時に、安易な賛同もスルーするような力が求められているんじゃないのかなという気がする。あとは、プレゼンとして「自分はこれだけ価値があるんだ」って見せつけるためだけに賛同した反応を載せていく、みたいな実利的な部分。人は安易に罵倒をすれば、安易に賞賛もするわけで、賞賛してくれた人が、何かしらの行動に対して責任を取ってくれるわけじゃないよね、という冷静な眼は必要だなあと感じたりする。

2012-05-25

[]支援系のサイトについて思ったこと 01:16

  • いわゆる一般的な「支援」ではなく、ここ最近の「学生支援」と、例の「鬱病」のサイトのこと。
  • 二種類の支援関係のサイトを見ていて思うのは、要するに「これは善意である」というイメージが固まったものに対して手を出した結果として、全く善意ではない結果になってしまっているという点なんじゃないかとは思う。
  • 割と普通にありうる話として、「ニコニコ動画でバカみたいな動画を見ていたら、気持ちが晴れてきた」という状態はありうるわけで、とするならば、実は心の底で「これは善意である」と思っていたとしても、そういう「緩いサービス」であることで、人に期待させず、なおかつそれなりの効果が発揮できたのではないだろうか、という気がしている。なぜ、サービスを緩くするかといえば、人は期待しなくて済むという側面はありそう。
    • 補足。当然の事ながら、高速で開発→リリースをするならば、少なくとも「真面目なもの」と勘違いさせるものではないというのは必要だということ。もし、真面目なものを作るとするならば、間に「見識のある人」からのヒアリング時期というのは必要で、その間を開ける必要がありそうな気がする。
  • あとは、既存のNPOとの連帯ね。そういうのと連携すると色が付くんじゃないかと恐れている側面はあるかもしれないけれど、これは、本当は重要で、それは何故かっていうと、彼らは彼らなりにトラブルに対しての蓄積があるからで、そういうのを無しでやるのと、ありでやるのは、本当に大きい。むしろ、そういう見地こそ、IT技術の力を使って、上手く利用され、共有化される必要があるわけで(彼らのレガシーさに絶望してはならない)、その辺りと連携する発想が無いのは、あまりにもしんどいことであることよ、とは思う(とはいえ、ちゃんと連携されているんだというならば杞憂)。
  • 支援関係について、頭を悩ませるのは、常に「無理解」であるなあ、ということをちょっと思う。その「無理解」とは、ユーザーではなく、「世間様」という漠然としたよくわからないものである。そして、その漠然としたよくわからないものの被害を受けるのは当人であったりする。そして、それを内面化しているのは当人だったりする。その辺りを意識せずに、ただ共有しようとするのは、あまりにも危険なんじゃないかなあという気がしている。(なので、支援関係がソーシャルに向いているのかどうかというのは悩ましいところなんじゃないかとは思う)

2012-05-18

[]学生支援サービス 13:27

  • 日本学生支援機構」は、返済義務が生じ、滞納するとブラックリストに1万人が登録されるという時点で、それは明確に借金なので、「奨学金」という綺麗な言葉を使うべきではなく、あくまでも学校に行くための借金であるということにしたほうが良い、と俺は思っている。ちなみに、海外の奨学金制度の比較に関しては、民主党議員のすずきかんという人がまとめている -> suzukan.net民主党というだけで怒る人がいるので、そういう人はスルーしてください)。
  • 上記の認識を背景に、自分としては、自己資金において借金の比率はできるだけ少ない方が良いと考えているので、それで自分が楽になるためであるならば、なんらかの形で、自分が持ちうるものをお金に還元していいとは思っている。
  • 自分も乞食めいたことはちょくちょくやったので、乞食行為自体はそんなに悪くはないと思う。ただ、乞食行為はプライドをゴリゴリ削る(SAN値的な問題)。ブックマークを見ると、さっそく坂口さんを非難している人も多いけれど、そういうのに耐える精神力が必要。
  • 学生支援サービスを作った人達は、DOMAIN ERRORという人達で、入家さんや、僕秩の人などが名前を連ねている。これを見る限りでは、一つのサービスがバズった時点で勝ちだという側面があるのかな、という気がするので、それが「炎上マーケティング」と罵られたとしても、サービスの知名度をあげるという点では、成功したんじゃないかと思っている。
  • 問題は、順番かなあという気がしていて、「学生支援プラットフォーム」というのにも関わらず、「如何なる意味でプラットフォームなのか」という点がよくわからないし、どういう展望を持っているのかもよくわからない。例えば、この人達の「学生支援プラットフォーム」は、人を選んで行うのか、それとものちのちに、どんな学生でも登録できるようにするのか、という点が曖昧であるという部分が、余計に話をややこしくしているのではないかと思う。要するに、坂口真綾を表に出しすぎていて、それこそ「坂口綾優支援プラットフォームサービス」にしか見えない。システム代も、いまいちよくわからない(集める募金の1割だというのはわかったのだけれど)。
  • この辺りに関しては、本人も弁明しているみたい。-> Page not found | THE BRIDGE >> 批判の理由は至極ごもっとも、単なる説明不足だ。この件について家入一真氏も「言葉足らず」と本誌にコメントをくれた。
  • 昔からかもしれないが、「恰も綺麗事をやっている」というその外見が余計に印象を悪くしているのかなという気もしている。このプラットフォームを「金くれ」と比べる人が多く、どちらかといえば「金くれ」のほうが乞食感が強いし、自分の通帳を公開するというリスクが生じるという点では悪くないと考えている人は多そう。
  • 坂口綾優が選ばれた理由としては、なんとなく想像はできて、想像というか妄想の域ではあるのだが、おそらくは「坂口綾優ならお金を出してもいいよ!」というオジサン/オバサン方が一定数いることが見込まれたのではないかなとは思う。こういうサービスは実績が必要なので、それが見込める可能性が高かったのかなという気はしている。

2012-05-16

[]虚構新聞 12:48

  • 大抵の場合、「虚構新聞」で炎上するのは政治ネタであり、政治ネタに関しては各人が云々することが多い。
  • どれだけ配慮したとしても、騙される人間というか、真面目に受け取る人間は一定数いるということを、頭の隅に置いておくことは、それほど読者に対して期待しないという意味において重要なことだとは思う。
  • 冗談は決して上品であるものではないはずで、それは過去の新聞に掲載されている風刺画のいくつかを見れば分かる。例えば、有名なところだと、ダーウィンが猿から進化したという話を発表したときに、ダーウィンと猿を組み合わせた風刺画が発表されていた。風刺というのは下品なものが幾つかあり、笑っている人間の性格の悪さを強調するものでもある。現代に生きている私たちは、ダーウィンが猿に進化したことを主張したことについて笑う人間というのはいないが、風刺というのはそういう危険性を常にはらんでいる。(ガリレオのときですら、彼を馬鹿にした風刺画はかかれ、好評をはくしたことだろう)
  • 風刺とはそういうものであるからこそ、守られなければならないという話は割と重要。
  • 話がこじれているのは、「冗談を理解する自分」というのがセンス競争のネタに使われることが往々にしてあることで、それはダウンタウン(あるいは松本人志問題といってもいい)の時代からあった。しかし、それはお笑い芸人内の問題であったのが、インターネットの慣習と一緒になって「釣り」であるということ、つまり騙される奴を笑うという風習と一緒になってこじらせてしまっている側面が強いことはある。「虚構新聞」の問題に関して思うのは、そのサイト構成は現代インターネットとマッチしすぎてしまった。なので、むしろ「虚構新聞」は「自分のサイトみたいな構成をしたサイトが多くなりすぎました。虚構新聞といいながら現実になってしまっている」ので、そちらのほうをまず謝罪するべきだろうとは思っている。
  • ちなみに、BogusNewsに補足するとするなら、彼のサイトは嘘だとわかるように出来ているという側面があるのだが、もっと変なのは、虚構新聞と違って、コメント欄に予想されうる批判を予め滑稽なかたちで書き込んでいるということだ。つまり、「こういう馬鹿みたいな批判をしてくる奴っているよね」というのが読者の中でも確立してしまっていた。
  • あともう一つとして、「現実は小説より奇なり」みたいな側面で考えると、自分なりに「これは滑稽だろう」と思うネタを出したとしても、現実の方が上回るニュースが大きく、そして、「これは滑稽だろう」と思っていても、意外に「ありうる」というレベルに落ちてしまうという側面があり、割と大変である。
  • ちなみに、自分は虚構新聞政治ネタに関しては、あまり好みではない(これは自分が依存するイデオロギー的な問題)。

2012-03-15

[]俺が見てきたアメーバピグという世界 15:24

そういえば、アメーバピグに関して、15歳未満が機能制限された件についてもりあがっているので、一時期アメーバピグアクセスしていた俺が、その文化についてメモしておく。

アメーバピグの中心的なサービスは、お金を払って課金アイテムを買って着せ替えをするという類のものである。その他に、各人でイベントというのを立ち上げることができる。イベントとは、各人の部屋で行う。ちなみに、部屋も入れる人間が決まっており、課金することで拡張することが可能である。

人気イベントに関しては、「喧嘩部屋」と呼ばれる煽り合いを行う場所、「合コン部屋」と呼ばれる、指命して告白しなければいけなかったり、よくわからないピグたちが黙り込んで席に座っているというイベント、または擬似的なキャバクラホストクラブ、また「イケカワ検定」と呼ばれる、そのピグがイケカワかどうかを判定するイベントである。イケカワはイケてる・カワイイの略だと思うがよくわからない。

イケカワ検定で流行っている服装のことは説明しずらいが、AKBジャニーズっぽいものを思い浮かべればあながち間違いではない気がする。イケカワ検定においては、「無課金差別」というものがあり、要するに無課金で作られたアバターはそれだけで「おしゃれではない」と判定されることがある。そう考えるならば、おしゃれであるという評価を得るために、あえて課金するという動機もあるだろう。とあるブックマークコメントで書いてあったが、「金をかけないとブサイクと罵られる世界」というわけだ。さらにいえば、課金しておしゃれアイテムを手に入れれば手に入れるほど、周りからちやほやされる可能性は高まる。割と自分のセンスを褒めてもらえるという経験自体は嬉しいものなので、それにハマる人はいるだろうなというのが率直な印象(自分もコーディネートとか頑張ったりした)。ただ、おしゃれと呼ばれる服装に関しては、だいたい似たり寄ったりになりがちな印象も否めない。

あともう一つとして、キャバクラホストクラブであったり、あるいは合コン部屋といった類のような、「異性と話したいけれども、異性と話すためのきっかけがないので、無理矢理にでも話しを作ってくれるきっかけが欲しい」という部分では需要があるんだなという気がする。不特定多数に対していきなり声をかけるみたいなのってなかなか難しいし、カッコいいピグを作ったらカッコよく振る舞いたいというのが本音だと思うので、そういう風になっちゃうんだろうなとは思う。あと、素朴な印象としては、日本のユースカルチャーの部分において、キャバクラホストクラブ的な部分というのは、それなりに影響はあるんだろうなという気がする。他の諸外国において、風俗とユースカルチャーの繋がりについて知らないので、よくわからない。でも、リアルでキャバクラに勤めながら、バーチャルな世界でも同じことをしている人もいる。

正直なところ、15歳未満が機能を限定されてしまったのは、アメーバピグという世界が「悪い場所」になりすぎている部分があるんだろうなという気がする。例えば、気になったピグを部屋につれこんで、いちゃいちゃついでに、ピグセックスなんていう文化もあるくらいだし、キャバクラホストクラブもそうだし、合コン系統もそう。確かにそういうのを「怒る大人がいない」から規制する必要があるという側面もあるのだが、そもそもコミュニケーションが偏っている。

ちなみに、ピグ交換というのもある。ピグ交換とは、文字通り、パスワードとIDを交換することであるが、交換を装ってピグを乗っ取るという行為が行われたり、あるいは「課金ポイントを振り込みます」という題目でパスワードとIDを乗っ取ったりする事件があったりしていた。

色々考えることはあるんだが、とりあえずの印象として記録しておく。

|
Join the Blue Ribbon Online Free Speech Campaign