いつか作ります RSSフィード

2006-10-13

[]RPGの世界地図に見る「世界の中心」問題 13:21 RPGの世界地図に見る「世界の中心」問題 - いつか作ります を含むブックマーク はてなブックマーク - RPGの世界地図に見る「世界の中心」問題 - いつか作ります RPGの世界地図に見る「世界の中心」問題 - いつか作ります のブックマークコメント

一般に、世界地図は製作された国が中央に来る事が多い。日本の地図ならば日本が中央に、アメリカの地図はアメリカが中央に描かれる。

RPGの地図ではどうだろう。RPGの世界地図は誰が描いたものなのだろうか。

http://xb_lim.at.infoseek.co.jp/dq/

ロト三部作

DQ1の世界はアレフガルドと呼ばれる地続きの島である。その中心を地図の中心に据えるのは自然なアイデアだろう。世界の中心に位置するのも、中心たるに足る存在感を示す二大王城、ラダトーム城と竜王城だ。

DQ2では、DQ1のアレフガルド世界が丸々地図の北西部に存在する。世界の中心はムーンブルク周辺辺りになる。往時のムーンブルクは世界の中心だったのだろうか。ハーゴンがムーンブルクを真っ先に攻め落とした事、ムーンブルク落城以降の世界情勢が魔物主導である事を考えると、ムーンブルク世界の中心説は妥当に思える。長兄ローレシア王のいるローレシア城が中心でないのは特に我々日本人には意外だが、恐らく魔法能力を重視する社会制度が存在したのであろう。慣習なのか、科学技術のように経済的なものなのかは分からないが。あるいは、魔法技術に優れたムーンブルクが地図作成に有利だっただけ、という可能性は無くも無いが。

DQ3(上の世界)は現実の世界地図と対応しているため、この考察が非常に興味深い。DQ3の世界の中心は…ダーマ神殿である。気付いたときには心からひざポンだった。なるほど、宗教世界か。なんとなくロマリア(ローマ帝国)あたりをイメージしていたのだが、確かにあの世界から中心を一箇所選ぶとなれば、ダーマ神殿は妥当だろう。

(3上の世界の地図は、「DQ3の世界地図が変形して現在の世界地図になると考えた場合、地図の中心に日本が来る」という解釈も成立するが、つまらないのでパス)

天空3部作

DQ4。海。責任者出て来い。

DQ5。中心は天空の塔ないし天空城跡地。まあ、妥当な線だ。

DQ6。2枚あるがどっちも海。まあ、世界が何となく円形だから仕方ないが。

…しかし、時系列で考えると、これらのマップの整合性は素晴らしい。6の「夢の世界」の地図が円形になっているのが見て取れるだろうか。この3作の世界も共通で、6→4→5である。6の「夢の世界」が過去の世界だと考えると、世界はかつて1つの大きな大陸だった事が容易に推測できる。そう、4,5,6の地図の中心はこの古代大陸のちょうど中心なのである。

そんな数万年にわたる歴史を踏まえた地図を描ける存在は、天空世界を統べる王、マスタードラゴンをおいて他に無い。この世界の地図はマスタードラゴンが作り、それを人間に伝えたものなのだろう。

(世界がかつてひとつの大陸だった事が広く知られており、そのため地図の製作者が中心をかつての世界の中心に据えた、という可能性はあるが、そのような描写は作中にはない)。

反省:歴史問題は難しい

シリーズでマップが共有されているDQシリーズはサンプルとして適切じゃなかった。

そのうちFFでやってみよう。

ドーナツの中心

ところで、一部では有名な話だが、ドラクエを始めとする一般的なゲームでは、世界は球体ではない。

嘘だと思うなら地球と比べてみるといい。

ゲーム世界上では、世界地図上で東端を越えると西端に出てくる。北端を越えると南端に出てくる。

地球上では、世界地図上で東端を越えると西端に出てくる。しかし、北端を越えると?北端から南下する事になる。これが球体世界の正しいあり方だ。

ゲーム世界の境界条件、「東に抜けると、西から出てくる」「北に抜けると、南から北上してくる」の2条件を満たそうとすると、世界はドーナツ型になる(数学的にはこの形状はトーラスと呼ばれる)。

つまり、3次元的に考えるのならば、ゲームの世界の中心には「何も無い」が正解だ。作り物の世界の中心が空虚と言うのは、なんとも哲学的だ。

新着エントリは上に追加。コメントは「はてなユーザのみ」、公開設定はパブリック (だれでも閲覧ができます)。