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2008-08-17
■ [予]学校の仕組みそのものがいじめの温床になっている

http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20080816/p1
基本的にいじめの問題は大きく要約すれば、学校の狭い空間で、ベタベタした関係、つまり「仲良くなりましょう」ということを強制すること。それから、学校に法律が入らないこと。この2つが圧倒的に問題であり、この2点を改善すれば、ネットいじめもかなり改善されるという確信があったからです。それは自分の長年の研究に基づいて、そう思っていた。
重要なのは「場」や「空気」の強制性で、その意味で、大学生までネットを禁じたほうがいいという発想は、高校までの、現状のクラス制度を肯定するために用いられる論法としても機能する。これは重要です。教育論者達が、いじめの解決を通して、どういうモデルを理想を考えているのかが浮かび上がってくるからです。その多くは、それぞれが持つ「理想の教室」に還元したい。でもそれは、いじめを生む同調圧力の温存と、不可分ですね。
教員や元教員がいじめについて語るときに「学校の仕組みそのものがいじめを発生させている大きな一因*1になっているんじゃないのか」という発想がそもそもない人が多いように感じる。現状の学校の仕組みはそれが当然のものであってその仕組みそのものを批判的に見るという発想がそもそもないという。本当は気づいているけど立場上言えない(言いたくない)のか素で気づいていないのかは知らんけど。ただ、これは「教員や元教員」に限った話じゃないんだろうな、とも思う。自分の経験してきた学校の仕組みそのものを批判的に見ることは難しいのかもしれない。俺自身もそういう部分があるし。
学校の仕組みそのものを批判しづらい理由のひとつは「学校とは社会性や集団生活を学び人間性を磨くところ」という考え方だと思う。こう言われてしまうとそれに反論するのは結構きつい。まあ、したり顔で「学校とは社会性や集団生活を学び人間性を磨くところ」なんて言ってる連中の「社会性」「人間性」が疑わしい場合も多々ある*2んだが。同調圧力や空気に異議を言わないことを「社会性」「人間性」だと本気の善意で思っているのもいるからね。
関連:http://fragments.g.hatena.ne.jp/chanbara/20080406/1207437643
※2008/08/20 追記
このエントリでは雑な走り書きをしたので、私がここで書いたことは何なのか、そしてブクマその他の意見を読んで思ったことをちょっと追記。
- このエントリで何を書いたのか
- このエントリには書いてないけど私の頭の中で考えていること
- ブクマその他の反応を見て思ったこと
- 「学校の仕組みは日本社会の縮図」「いじめをゼロにすることはそもそも不可能」ということと「今の学校の仕組みに問題があるかどうか」「学校の仕組みや運用において変えるべきところがあるかどうか」ということは別個に考えたほうがいい。「いじめをゼロにすることは不可能なのだから学校の仕組みや運用を変える必要はない」とはならないと思うので。そういう反応をしている人を見たわけではないが、私自身も気をつけた方がいいなと思った。
- こういうエントリを書くと「無菌室状態でいじめをゼロに!」と私が考えていると解釈する人がいるんだなあと驚いた*4。
- 『ベタベタした関係、つまり「仲良くなりましょう」ということを強制』を問題視することイコール「集団生活の否定」にはならないと思うんだけどそういうニュアンスが一部出ているのが興味深い。自分自身にも感じることがあるけど、学校教育の影響ってのはすごいなと思う。
- ふと思ったんだが、『ベタベタした関係、つまり「仲良くなりましょう」ということを強制』を問題視することイコール「集団生活の否定」「無菌室状態でいじめゼロ」だと思っている人ってもしかしているのかな。
- 「論者達が、いじめの解決を通して、どういうモデルを理想を考えているのかが浮かび上がってくる」ってのはその通りだなと実感した。
※2009/03/22 追記
私はアメリカの高校へ通ってましたが、そこでは「Zero Toleranceポリシー」というものがありました。ゼロ容赦ポリシー、つまり誰であろうと校則違反は容赦しないという意味です。
いじめが起きた場合は学校側へ訴えれば調査してくれます。犯人が割れれば即退学。場合によっては少年院送り。かたや日本では、いじめの犯人が割れても学校側は注意する程度。これではいじめは減らないです。